3.デタラメな暴露本
■ネタ元は暴露本?
まるですべて隣で見てきたかのように出来上がってしまったストーリーのネタ元は何なのか?
それは、明菜ちゃんの元後見人と言われる木村恵子が書いた暴露本だろう。
木村はかつては明菜ちゃんが「母」とも慕った人なのだが、付き合いは1992年4月から1993年5月というわずか1年間で、喧嘩別れしている。
その後1994年に「哀しい性(さが)」、1995年に「中森明菜―激しさと寂しさの果ての狂気」という明菜ちゃんに関する暴露本を立て続けに2冊書いた。
その暴露本の中にあのまとめサイトで記事になっている内容も書かれているのだ。
しかしその暴露本の内容は「デタラメばかり」だと、明菜ちゃん自身が訴訟を起こし勝訴している。
裁判にも負けた暴露本に書かれている内容に信用性がないのは明らかだ。
そもそも明菜ちゃんが自殺未遂を起こしたのは1989年7月、復帰会見は1989年12月で、木村と明菜ちゃんが付き合いがあったのは1992年4月から1993年5月の1年間。
この木村という人が明菜ちゃんと付き合いのある前の出来事について、なぜこんなに詳細に書ける訳があるのだろうか。
おかしな話だ。
しかしこの暴露本は週刊誌にとっては格好の材料となり、暴露本を基に面白おかしくストーリーは作られて中傷が繰り返されることとなった。
それが現在でもまだ続いていて、あのまとめサイトもその1つになるだろう。
「事件の報道・会見について」に続く
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