嘘だらけの捏造ストーリー

金屏風事件 デマ拡散防止!Yahooブログに書いた内容に少し追記あり

6.最後に・・・

これまでの内容を読んでもらえれば、拡散されている「金屏風事件」というのがいかに捏造されたデマだという事が伝わるだろうか。

 

何よりも当事者の語る事が一番信頼におけるだろう。
マッチ・明菜ちゃん両者とも報道または週刊誌に関しては迷惑している事も分かる。

 

事件後、信頼できなくなった前事務所を辞め、
新しい事務所で復帰できるまでは、ジャニーズ事務所とマッチの支えもあっただろう。

 

そもそも明菜ちゃんがあの事件で精神的に壊れた…というが、その後元気に復帰して活躍していたじゃないか。


事件以降二人は共演NGとか言われているけどそんなことはない。
事件後もマッチと明菜ちゃんは2度共演している。
1つは1993年放送の「ザ・ベストテン同窓会」、もう一つは「ミュージックステーション」。

 

ジャニーズ事務所が明菜ちゃんを潰そうとしていたというのもデマ。
2006年に明菜ちゃんが出演した「プリマダム」というドラマでは、明菜ちゃんの息子役にジャニーズの中島裕翔(現:Hey! Sey! JUNP)が出演しているし、スマスマにも初回ゲストとして出演している。

もし潰そうとしていたのならジャニーズ事務所のタレントとの共演はありえないだろう。

 

事件後も2010年に体調を崩すまでは、明菜ちゃんは元気に活動していたのだ。

その間には何人かの新しいパートナーもできていたというし、2010年に体調を崩した原因が、マッチ・ジャニーズ事務所のせいで1989年の事件を引きずっていたからとは到底考にくい。

 

今ではもうマッチも結婚して子供もでき、幸せに暮らしている。
明菜ちゃんも2016年にステージ復帰し、二人とも前を向いて進んでいるのだ。
二人には今後も多いに活躍し、頑張って貰いたいと思う。

 

芸能人といえど人間だ。
その人生を面白おかしく捏造され、勝手に悲劇のヒロインや世紀の大悪党にされてしまうのは、あまりにも残酷だ。
いつまでも捏造ストーリーを拡散するのはやめないか?


最後はまとまりのない文章になってしまったが、金屏風事件の拡散がなくなれば、いずれはこのサイトも閉鎖したいと考えている。
今はその日が1日も早く来る事を願う。

5.本人達が事件について語っている事

ああだこうだと勝手に推測したり、他の人達が語る事よりも、当事者の二人が語っている事が一番信頼できるのではないだろうか。


■マッチの語るあの事件の事

マッチがあの事件について語ったのは1990~91年に週間明星で連載された「もう一杯分話そうか」とうエッセーの中での事。
このエッセーは1992年に書籍化されている。
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書籍化された「もう一杯分話そうか」のP.178

ー女のモロさを初めて知ったー
に書かれている文章をそのまま…という訳にはいかないので内容を簡単に書こうと思う。

事件があったのは僕の部屋だという事は間違いないし、その点は何を言われても仕方ない。
当時、彼女は精神的にも肉体的にも弱り切っていて、その頃頼れるのは僕しかなかっただろうと思う。

 

彼女があそこまで追い詰められてるっていうことは想像できなかった。

 

悩みを聞いたりしてはいたけど、仕事の悩みにしても僕が解決してあげられるような事じゃなく、聞き役に回ったりもしたが、やっぱりそんなに力にはなれなかったと思う。それが残念だった。
女の子っていうのは想像する以上にもろくて折れやすいもんだと知った。

 

救急車を呼んだ時は、これでマスコミに騒がれるという事は冷静に判断できたけど、
マスコミうんぬんよりとにかく彼女の事が心配だった。
彼女の姿を見て、僕はこの子を白紙の状態、何事もなかったように元のままの状態に戻してあげなきゃと思った。

 

あの事件に関しては、非常に微妙な問題だから加害者も被害者もない。
ただ僕は彼女に元気な元の姿に戻って欲しいと思っただけ。

 

今は事件の事は引きずっていない。
彼女に対しては応援したいという気持ちがあるだけ。
翌年の彼女の誕生日にお祝いに行ったのも、早く元気に活躍してほしいと思ったから。
ずっと会っていないけど、テレビで頑張っている姿を見ると、良かったと思うし嬉しい。

 

ちょっとした言葉からどんどん話だけが膨らんでいっちゃうのは本当に怖い。
報道の恐ろしさは何度も味わってるけど、
事件の原因から経過まで、まるで見てきたみたいに言ったり書いたりするのにはあきれた。


僕自身、世間に誤解を受けるイメージが付いた部分も確かにあると思うが、日本中のひとりひとりに「実はこういう人間です」って話して歩けない。
何よりファンのみんなが分かってくれてるから。
事件後初めてのコンサートの時は、僕の事をこんなに思ってくれてる人達がいるんだって感動して涙が出た。

もう大丈夫!叩かれ強い男になりました!

そして、最後はこう締めくくっている。

話せることは全部話したつもり。
これを最後に、この話はもう他でも一切しないと思う。
僕以上に早く事件を忘れたいと思っている人がいるのに、男の僕が今更過去を掘り返すことはもう嫌だから…。

この言葉の通り、この後はマッチは事件の事に関してはどこにも一切語っていない。

 

 

■明菜の語るあの事件の事

明菜ちゃんがあの事件に関して発言しているのは、マッチが語った数年後、雑誌「マルコポーロ」1995年1月号でのインタビューだ。
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P.73の「中森明菜激白」の

ー家族へ愛想が尽きたことー
これは色んな所で引用されているので読んだことがある人もいるだろう。

雑誌「マルコポーロ」1995年1月号

中森明菜激白」P73より引用


「家族へ愛想が尽きたこと」

家族のために17歳で働き始めた。
87年9月・「大明華ビル」開店
(1Fには、父親、長姉夫婦、次兄夫婦のそれぞれ経営する飲食店。2・3Fは賃貸居)
88年5月・父親のお店だけが営業する事態に。

 

五年前の、あの騒動のときも、家族は私の気持ちなんて、結局、何にも分かってくれなかった。
事務所のいうことは信じても、私を信じてはくれなかったんです。

家族って他人じゃないから余計に困るんですよね。
たとえば恋愛なら、たかが・・・って自分に言い聞かせられるじゃないですか。
相手はしょせん他人なんだから、仕様がないじゃない、そう割り切れるでしょう。
でも、血が繋がっていると、どんなにわかってくれなくても、捨てようと思っても捨てられないんですよね。

 

昔、長女の姉とか、次男とか、父親にお店を出してあげたんです。
でも自分が苦労して出したお店じゃないから、すぐ潰しちゃう。
頑張らなんですよ。
その後も四年も五年も仕事しないし、何かちょっとやっても、すぐにやめちゃう。そんなのを見ていると、私が歌手になったのが間違ってたんじゃないのか、そう思えたりして・・・。

 

そんな一方で、家族は私に内緒で事務所から毎月お金をもらったりしていた。
変な話だけど、事務所と家族はどんどん絆が強くなってゆくのに、私と家族の気持ちは離れてゆく一方だったんです。

 

近藤さんのことは私はもう何とも思ってません。
・・・(中略)・・。
五年前の騒動のときは、自分が今まで生きてきたのは一体何だったのだろう?
そんな絶望感でいっぱいで・・・。
会社に対しても、家族に対しても、とにかく人間が誰も彼も信用できなくなったんです。

私が一生懸命にやってきたのは一体何だったのか?ってそう思ったときには、もう、正直、恋愛どころじゃなかったです。

もう少し真剣な恋愛してたり、結婚とか中身の濃い何かがある相手がいたら、あんなふうにはならず、どうにかなったのかもしれないけれど、私はもう独りぼっちだった。
だから、あんなことも出来たんだろうし。

 

近藤さんには対しては、騒動に巻き込んで大変な迷惑をかけて申し訳ないことをした、そんな思いだけでした。だから、数ヶ月後に彼とはお別れしました。
今、私の気持ちの中には尾を引いているものは何もありません。未練なんて・・・。
女性週刊誌などは、おもしろおかしく私の心理を書いてくれますけどね。

こんなに家族の事を赤裸々に語るのは凄いなと思う。

これを読む限り、マッチに未練や恨みがあるとも思えない。

 

 

「最後に」へつづく↓

4.事件の報道、会見について

■事件当時の報道

明菜ちゃんが自殺未遂を起こした事件は当時は当然大きなニュースなった。
当時の報道で明らかになった事について、私も生々しく覚えている。
そこで、私が記憶している事件の事を整理してみようと思う。

 

1989年7月、明菜ちゃんがマッチの自宅で自殺未遂をした事、これは紛れもない事実。

 

帰宅途中、マッチは明菜ちゃんがいるはずの自宅に電話する。
しかし電話には誰も出ず、おかしいと思ったマッチは急いで帰宅。

風呂場で腕から血を流している明菜ちゃんを発見。

事務所を介さず、マッチ自らが119番に電話し救急車を呼んだ。

マッチは救急車が到着する前にマンション下に降り、救急車を誘導し、救急隊員を部屋まで案内。
救急隊員が部屋に入った時は、明菜ちゃんはソファに運ばれ寝かされていた。

病院に運ばれた明菜ちゃん。

手首ではなく、腕の関節を安全カミソリでためらい傷なく切っていた。
その傷は神経にも達していたとも言われたが、手術は無事成功し大事には至らず後遺症もなかった。

 

その時マッチは警察の事情聴取にも応じた。
「仕事の事で悩んでいた」と答えていたと記憶している。

 

※当時の報道については私の記憶によるものなので、もし間違いがあれば、是非とも指摘していただきたい。

 


■復帰会見について

あの会見ついて、破局会見だ謝罪会見だとか言われているが、正式には復帰会見
明菜ちゃん本人が元気な姿を見てもらいたいという前向きな会見だという事だ。

金屏風が準備されていたのは、婚約会見だと騙されたからではなく、復帰というおめでたい会見なのでホテルが準備したものだと。

マッチは当初はこの会見に出る予定ではなかったが、会見前にマッチの家まで社長と明菜ちゃんが挨拶に来てくれたので、それならば一緒にでましょうという流れだったと語っている。

会見の中では別れるというようなことは一言も語られていない

  • 自殺未遂を犯した原因は、仕事を一緒にしていく人達を信頼できなくなった事。
  • これからは新しい信頼できるスタッフと一緒に仕事を頑張っていくという事。
  • マッチの部屋で自殺未遂をしたのは、一番信頼できる人に一番最初に見つけてほしかったから。
  • 復帰までマッチが元気づけて励ましてくれた事。
  • これから先も必要であればマッチは明菜ちゃんを支えていくという事。
  • 婚約・結婚という話は今は全くないという事。
  • これからは普通の男女のように堂々と食事に行きたいという事

…語られていたのはこのような内容だった。

 

今でも動画投稿サイトにあの会見の動画がアップされているようだが、私が見た限りはカットされていたりするところもあるように思う。

 

 
「本人たちが事件について語っていること」につづく

 

3.デタラメな暴露本

■ネタ元は暴露本?

まるですべて隣で見てきたかのように出来上がってしまったストーリーのネタ元は何なのか?
それは、明菜ちゃんの元後見人と言われる木村恵子が書いた暴露本だろう。
木村はかつては明菜ちゃんが「母」とも慕った人なのだが、付き合いは1992年4月から1993年5月というわずか1年間で、喧嘩別れしている。
その後1994年に「哀しい性(さが)」、1995年に「中森明菜―激しさと寂しさの果ての狂気」という明菜ちゃんに関する暴露本を立て続けに2冊書いた。
その暴露本の中にあのまとめサイトで記事になっている内容も書かれているのだ。

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しかしその暴露本の内容は「デタラメばかり」だと、明菜ちゃん自身が訴訟を起こし勝訴している。
裁判にも負けた暴露本に書かれている内容に信用性がないのは明らかだ。

そもそも明菜ちゃんが自殺未遂を起こしたのは1989年7月、復帰会見は1989年12月で、木村と明菜ちゃんが付き合いがあったのは1992年4月から1993年5月の1年間。
この木村という人が明菜ちゃんと付き合いのある前の出来事について、なぜこんなに詳細に書ける訳があるのだろうか。
おかしな話だ。

 

しかしこの暴露本は週刊誌にとっては格好の材料となり、暴露本を基に面白おかしくストーリーは作られて中傷が繰り返されることとなった。

それが現在でもまだ続いていて、あのまとめサイトもその1つになるだろう。


「事件の報道・会見について」に続く

 ↓

2.まとめサイトの信用性について

■そもそもまとめサイトとは?

いわゆる「金屏風事件」の記事が書かれている「まとめサイト」とはそもそも何なのか。
まとめサイトとは、特定のテーマで情報を収集・編集したウェブサイトのこと。
この情報を収集して編集してるのは一般人である。誰でもまとめサイトに記事を書くことができる。
そう、私もあなたも簡単に記事を書くことができるのである。

中には丹念に調べて事実に基づき書かれているものもあるかもしれないが、どんな内容でも悪意を持って書こうと思えば簡単にできてしまうのだ。

そしてNEVERまとめは、閲覧数により報酬が貰えるシステムがあるので、閲覧数を稼ぐ為に色んな記事を乱立している人もいる。
その時点で記事の事実性や信用性は薄れるという事。

その中には、他人のサイトの文章をそのまま無断転載したり他サイトの画像などを勝手に流用しているものもあり、著作権の観点からも度々問題視されている。

 

 

 ■金屏風事件の記事の信憑性は?

では、その「まとめサイト」書かれているいわゆる金屏風事件の記事について信憑性はあるのか。
NAVERまとめサイトで「金屏風事件」で検索すると、2件の記事がHITする。
どちらも内容的には同じような感じだ。


1件は文章に関する"出典"が書かれていない。
おそらく自分の記憶と耳にした噂と当時の会見の動画を見て書いたものだろう。
当時の会見で話された内容を「~との述べた」「~と話した」と書いている他、自信がない項目に関しては「~と言われている」という文章が目立つ。
この記事に関しては何が言いたいのかよく分からないし、特段コメントもない。


問題なのはもう1件の記事。

  • マッチが明菜ちゃんから8千万円を騙し取って持ち逃げした
  • マッチがアメリカで聖子ちゃんと浮気したから自殺未遂した
  • メリーが明菜ちゃんにデタラメな情報を吹き込んだ
  • 婚約会見と騙して呼び出し金屏風の前で謝罪させた
  • メリーとマッチは明菜ちゃんを潰そうと未だに嫌がらせしている

などと書かれている文章の"出典"を見てみると
「スマップ騒動の1000倍胸糞悪い金屏風事件とその後」となっている。
この出典のリンク先はあの有名掲示板「2ちゃんねるなのだ。

もともとは2ちゃんねるで誰かが書いたものらしい。それをまとめサイトに書き写したなんて信憑性がないのは明らかだろう。

そしてこの記事を書いた人を見てみると、この他にも凄い数のまとめ記事を書いている。

明らかに閲覧数を稼ぐ為、お金稼ぎの為に書いた記事なのである。

 

 

 ■当事者しか分からない真相

そもそもあの事件の真相や心情なんて当事者の二人にしか分からない事だろう。
それをまるで全て隣で見てきたかのように誰が語っているのだろうか?
そのネタ元と思われることに関しては
次の「でたらめな暴露本」を見てほしい。

  ↓

1.金屏風事件はデマ!

一部の人の間でまるで真実のように拡散されている、いわゆる「金屏風事件」。
ネットの世界って怖いなとつくづく思う。


まとめサイト」とかいう著作権的にもかなり問題のあるサイトに一般人が捏造ストーリーを書いたら、それが真実かのように拡散されていくのだ。

 

くだらない捏造ストーリーは前々からあったが、ここ最近一気に拡散が増えているように思う。

実際にある特定のグループがツイッターで恐ろしいほど拡散しているのを見かける。

 

「金屏風事件」などというデタラメ捏造ストーリーをこれ以上信じる人が増えないようにと願ってこの記事を書こうと思った訳だ。

 

近藤真彦さんや中森明菜さんにとってはもう何十年も昔の話で、今を前向きに生きている中、今更蒸し返して欲しくない過去かもしれないが、デマが拡散され続けるこの状況をなんとか阻止するため、勝手な判断で書かせて貰おうと思う。


まずは「まとめサイトの信用性のなさ」についてを読んでほしい。

  ↓